【TOEIC600点】たった2ヶ月で330点から615点に到達した勉強法
TOEIC初学者「TOEIC受けてみたいけど英語苦手だしなぁ…。英語が得意じゃない人でも効率よく点数を上げる方法が知りたいなぁ…」
こういった方向け。
本記事では、TOEIC初受験330点、2ヶ月間の猛勉強を経て615点までスコアを伸ばした私がTOEIC初学者向けに自分がこれまでやってきた勉強法を紹介します。
(2019年5月22日に受けたIPテストの結果です)
特に文法弱者の方(初受験時のリーディングの点数は130点でした。)に参考になると思います。文法が大の苦手だった私でも点数を上げることが出来たので間違えないと思います。それでは、本題に入っていきます。
TOEIC600のレベルってどれくらい?
一般的に、TOEICのスコアは600点からが「履歴書にかけるスコア」と言われています。ですが2018年度の新入社員の平均TOEICスコアは489点、大学生の平均スコア(IPテスト)は443点となっていますから、最低限のラインである600点でも語学力をアピールできる点数です。
就職活動をしていく上でも、粘り強く努力が出来る人なんだという印象を受けたり、TOEICに関心を持っている面接官が多いと聞いたので一石二鳥だと筆者は考えています。
「リスニング」と「リーディング」のどっちを先に勉強するべきか?
一般的には、リスニングを重点的に勉強したほうが良いとされていますが、筆者も同様の考えです。理由は2つあります。
理由①:リスニングパートの方がスコアが上がりやすいから
いざTOEICを勉強し始めて全く成績が上がっている感じがしないと精神的にきついですし、実際リスニングパートは工夫次第で結構すぐにあがります。
なぜ上がりやすいかというと、結論、問題の形式を知っているか知っていないかで問題の処理の仕方が全然違うからです。
一度、公式問題集などTOEICの出題形式が把握出来る参考書を覗いて出題形式を学びましょう。
理由②:リスニングはリーディングスコアアップに直結しているから
あとで参考書を交えて詳しく説明しますが、リスニング教材を用いて音読をすることによって英語の文章を理解するスピードが段違いに早くなります。
スコアが低かった頃は「英語を日本語訳で考える」ということをしてしまっていて、どうすれば英語を英語のまま理解出来るのだろうかと悩んでいたのですが音読をし続けているとその悩みは消えてなくなります。
本質的なスコアアップを狙っていくためにリスニングを重視して勉強していきましょう。
何よりもまずは英単語から
リスニングでもリーディングでもとにかく英単語が分からなければ正答にたどり着けません。語彙力が高ければ高いほど問題で詰まる時間が減るので、実質的な時間短縮に繋がるのは間違えありません。
実際に勉強している参考書を紹介していきます。
出る単特急金のフレーズ
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金フレはTOEIC対策におすすめの参考書としてよく名前があがりますがその理由はなんなのでしょうか。
理由はいくつかあって
・TOEICで実際に出題されたことのある単語のみを収録している
・レベル別に分かれていて勉強しやすい
・フレーズの中で覚えることができる
だと筆者は考えています。
それぞれ利点を説明していきます。
TOEICで実際に出題されたことのある単語のみを収録している
著者であるTEX加藤さんがTOEICの試験後毎回(およそ80回)、試験会場近くのカフェ等を利用して、出題された単語や、正解に繋がる重要語句、印象に残ったフレーズ等をメモし、試験後に得たネットの情報等を加味して、精査した情報を元に出来た本がこの「金のフレーズ」です。
TOEICの性質上過去問が存在していないので実際に出題されている単語を知れるのはこの参考書の強みの一つだと考えています。
金フレの冒頭にも書かれていますが、「この本の単語の中に、TOEICに出ない単語はひとつもない」と豪語しているほど、実際に試験に出まくるので口だけではありません。
レベル別に分かれていて勉強しやすい
1000語の単語が600点レベルから、730点、860点、990点と段階別い分けられており、各単語数は600点レベルが400語、730点レベルが300語、860点レベルが200語、990点レベルが100語と明確に区分けしています。
1000語というと重く感じてしまいますが、点数毎に目安を表記してくれていることでとても勉強しやすいです。
フレーズの中で覚えることが出来る
英単語が羅列的に書かれているわけではなく、このようなフレーズで表記されています。
821番のapplicable toは実際にTOEICの試験のpart5で出たのでびっくりしました。
フレーズの中に金のフレーズで出題された英単語が再び登場するので自動的に復習出来てしまうのもこのフレーズの魅力の1つです。
それでは僕が実践してきた勉強法を紹介していきます。
STEP1:1日100単語の周期で勉強する
まず最初に徹底してほしいのが、何が何でも最低100単語は覚えるということです。
1日100単語は慣れてしまえば当たり前にやりきれる量です。かかっても1時間以内でその日のうちは覚えきることが出来ます。
この時、大事なのが必ず英語の発音を聞くことです。
(このアプリをダウンロードしていただければスマホでいつでも聞く事ができるのでオススメです。)
もし単語の意味をきちんと覚えることが出来ていても、間違った発音で脳にインプットされてしまうとリスニングでその単語と出会った時に、知らない単語として通り過ぎてしまいます。
勉強手順
①単語帳を開いて英単語を見ながら100語の発音を確認しながら頭に入れる
②10単語聞いたら赤フィルターで単語の意味を覚えられているかチェック
③覚えられていない単語を覚え直し再度覚えているかチェック
④10問毎に覚え終わったら100問連続で赤フィルターで覚えているかチェックする
⑤600点レベルの単語を8割程度覚えられるようになるまで1~400の範囲内で毎日100問ずつ勉強する
⑥これを繰り返し860点までの単語を8割程度覚える
大事なことは、とその日のうちに範囲内の英単語を全問正解することにあります。
人は時間が経てば自然と忘れてしまう生き物ですが、1回1回丁寧に復習していけば定着率は格段に上がっていきます。
なんとなく覚えたような気がする単語は、次に復習した時に全くわからない単語に変身しています。
勉強を進めていくと何周しても間違ってしまう英単語に出会うと思います。
この単語達は厄介で、工夫しないとなかなか覚えられません。
そこで私が実践してきたのが間違えやすい英単語リストを作ることです。
この単語達は、ぱっと見て覚えられなかった単語をスマホのメモ機能に記録しているものです。
毎回の英単語学習の前にこのリストの復習を行うことで確実に苦手な英単語を覚えることができます。
今現在も学習中ですが、日に日に間違ってしまう英単語が減ってきていると実感できているのでかなりオススメです。
変速音声で脳みそを麻痺させる
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・リスニングの勉強方法がわからない人
・リスニングの勉強に行き詰まっている人
・テクニックに頼り切りで、聞き取りが苦手な人
におすすめしたいのがこの参考書です。
この参考書は、0.7倍速から2.5倍速まで5段階に変速させたTOEICテストのpart3「会話問題」、part4「説明文問題」の問題音声を使って、英語の長文を聞き取る力を鍛えるリスニング教材です。
2.5倍速、2.0倍速、1.5倍速、1倍速をそれぞれ3回聞いて設問に答えるという回答方式の参考書です。
実際に聞いてもらえばわかるのですが、2.5倍なんて英単語の一部しか聞き取ることが出来ません。2倍も一部の文章しか聞き取れないので到底設問の正誤判断にはたどり着けません。
しかし、1.5倍の音源を聞くと、やや遅く聞こえるんです。
通常より1.5倍早いのに割と聞き取れてしまうんです。
そして1倍速はもはや遅く聞こえます。
この訓練を続けていると1.5倍速で設問が解けるようになるのと同時に、1倍速の音源がゆっくりに聞こえ、文章がしっかり聞き取れるようになります。(先程上げた画像の1倍速の欄にチェックがついていないように、1.5倍速までで完答出来てしまう時もあります。
更に、1.5倍速の文章を理解しようと日々練習していると、英語を日本語で考えている暇が一切ないので英語を英語のまま理解するように自動的になっていきます。
もう一つのこの参考書の魅力は充実した音読方法にあります。
正直、大学受験の時もTOEICの学習の始めたての時も、英語教師がよく言っていた「音読が大事」という言葉は全く心に響いていなかったし、効果なんてそんなにないと思っていました。
しかし、英語教師が言っていたことは全くのそのとおりで自分がリスニングが聞き取れ始めたのはしっかり音読練習し始めてからでした。
細かい発生方法や音と音のつなぎ方を実際に教えてくれることで自分の発音の精度も上がっていきますし、何より聞き取れなかった単語や文が聞き取れるようになりました。
更に、オーバーラッピング、シャドーイング、それぞれ1倍速と1.5倍速で何度も何度も文章を読むことでリスニング力だけではなく語彙力の増加も期待できます。
文法は基礎を固めることだけを考えよう
高校時代から文法の苦手を引きずっていたわたしにとって、TOEIC最難関分野でした。
初受験時は3割程度しか取れず、このくらいの点数の人は総じて中学英文法から曖昧だとわたしの経験上考えています。
そんな私ですが、徹底的に基礎固めをして、復習をした結果6割取れるようになったので、実際に使用した参考書と勉強方法を紹介していきます。
プライドを捨てて中学英文法から
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自分はとにかく英文法が出来ませんでした。
センター英語でも3割程度しか文法問題でとれず途中で挫折して大学受験を終えてしまった過去があります。
初めてTOEICを受験した時もやはり英文法(part5)が壊滅的で、正答率で言えば3割程度という結果でした。
この結果を踏まえて、どう考えても中学英文法が出来ていないという結論に至りました。
文法に自信が無い人はじっくり時間を掛ける必要はないですがさらっと2周程度終えてしまって、どこの分野の理解が不充分なのか把握しましょう。
大学受験の英文法網羅系参考書を徹底的にやり込む
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TOEIC600突破の立役者となったのがこのネクステージという参考書です。
問題数でいうと1300問近くあるので心が折れそうになりますが大学受験レベルの文法問題はTOEICでも山程でます。
いきなりTOEIC系の文法書を使うのではなく網羅系の参考書を完成させましょう。
自分がやっていた勉強法は
①1日1章or2章解いてみる
②正誤判定とともに、他の選択肢が選べない根拠を説明出来るか考える
③根拠説明まで完璧な問題は間違えることがないので◯を問題番号の脇に書いてもう2度と解かない
④正解はしていたが消去法であったり、他の選択肢が間違えている明確な根拠を説明出来ない場合は△を書いて理由が分かるまで調べる
⑤間違えた問題の脇に✕を書く
⑥翌日、△問題と✕問題を全部解き直して①に戻る
要するに、絶対わかる問題はもう解かず、間違える可能性がある問題は翌日にもう一度解き治すということです。
ネクステージを2周目、3週目していくときは△✕問題のみを解いて徹底的に苦手を潰していきましょう。
復習するタイミングは間違えた日の翌日と、自分のタイミングで定期的に復習しましょう。
公式問題集でパターン理解
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公式問題集を解いて、問題形式と復習をしていきましょう。
繰り返し復習することで独特の問題形式になれる必要があります。
おわりに
今現在も毎日TOEICを勉強していますがなかなか分からなくて挫折してしまいかける時もあります。
しかし、英語がとても苦手な自分でもここまで点数を上げることが出来たので、正しい方向で努力すればTOEICのスコアは着実に上がっていくと思います。
頑張っていきましょう。